おうちの近くや学校のちかくにあるかな?調べてみよう!
建設業は大きく分けると「土木」と「建築」の2つに分けられます。
そのしごとの内容には大きな違いがあります。くらべてみていきましょう。
例として、「橋(高架橋)」が完成するまでの流れをたどりながら
働く人(職人)や機械などを見てみましょう。
1土台をつくる
穴を掘って「杭」を固い地盤までとどくように打ちこみ、強い土台をつくります。
その上に作業のための足場を組み、鉄骨→鉄筋→型枠→コンクリート打設の順番で少しずつ、橋脚を上に伸ばしていきます。
橋を支える「橋脚」
いい、次のようにつくられています。
まず、鉄骨のまわりを鉄筋で補強し、それを型枠(パネル)で囲み、その型の中にコンクリートを流し込みます。これを「打設」といいます。
コンクリートが固まったら型枠をはずして完成です。
国道58号(那覇市~国頭村)
ゆいレール(那覇市~浦添市)
名護東道路(名護市)
福地ダム(東村)
美らSUNビーチ(豊見城市)
安里川(那覇市)
みんなが楽しく遊んだり、地域のレクリエーションやお祭りでも使われる公園をつくるのも土木のしごとです。
ほかに、運動場やサッカー場の芝を張ったりもします。
また、緑や川などを活かしながら自然環境を整えて、みんなが憩える場所づくりもおこないます。
例として、建物」が完成するまでの流れをたどりながら
働く人(職人)や機械などを見てみましょう。
1基礎・鉄骨を組み立てる
建物が傾かないよう、「杭」を地中に打ちこみ強い土台をつくります。
次に、「鉄骨」を縦、横に組み立て、作業を安全におこなうための足場をつくります。
杭打ち機
地中の固い部分までとどくよう、「杭」をハンマーのように打ちつけていく機械です。
2柱・壁・床をつくる
鉄骨を組み立てたら、「鉄筋」でそのまわりを補強しさらに型枠で囲みます。
そこにコンクリート打設をおこない、柱や壁、打設などをつくっていきます。
コンクリート打設のながれ
型枠の中にコンクリートを流し込むことを「コンクリート打設」といいます。
ミキサー車から生コンクリートをコンクリートポンプ車へ移す。
コンクリートポンプ車は型枠のある場所へ生コンクリートを圧送(ポンプの圧力で送る)する。
鉄筋のある型枠の中へ、生コンクリートを打設する。
コンクリートが固まるまで、動かさずにそのままにしておく。
コンクリートが固まったら型枠をはずして完成です。
沖縄県庁(那覇市)
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター(南風原町)
琉球銀行 牧港支店(浦添市)
沖縄アリーナ(沖縄市)
浦添市産業振興センター 結の街(浦添市)
サンエー 浦添西海岸パルコシティ(浦添市)
歴史的な建物などの復元や修復なども建築のしごとです。
たとえば首里城などは、建てられた地域の気候や風土になじむよう、材料選びから昔の道具や技術を使って、釘や金具を使わずに建てる場合もあり、また、最新の技術も取り入れながら建てる場合もあります。
屋根職人のサプライズ「漆喰シーサー」
沖縄では家の屋根や玄関に置かれ、守り神とされる獅子「シーサー」。
これには陶器と同じようなものと、瓦を屋根に葺く(取り付ける)ときに使う「漆喰」という材料で作られたものがあります。
では、なぜ、屋根に置かれるようになったのでしょうか?
「漆喰シーサー」は屋根職人が瓦を葺いたあと、あまった漆喰で「あらゆる災いを除き福を招き入れる」ことを願い「おまけ」として作ったことが始まりです。
沖縄で一番古いコンクリート建造物「大宜味村役場旧庁舎」
大宜味村役場旧庁舎は、1925年に建てられたもので、2023年現在で98歳!沖縄で最も古いコンクリートの建造物です。
国頭郡の建築技師であった清村勉が設計を手がけ、台風の風圧を軽減するために八角の形をしていたり、白蟻による被害への対策として、当時、役場庁舎としては全国的にもめずらしい鉄筋コンクリートが使われています。
白い洋館風のモダンな造りで、大宜味村のシンボル的な建物として大切に守られています。
みんなの住むまちにある、大きな建物や、りっぱな橋、古くからあるグスク(城)
などの土木・建築がどのくらいあるか調べてみよう!
1図書館やインターネットで調べる
まちの図書館やインターネットで、自分のすむまちの土木・建築を調べてみよう。
2行ってみる
大人の人といっしょに、調べた場所へいってみよう。
カメラで写真をとって記録しよう。
5調べたこと+ 行った場所をまとめる
「土木&建築 しらべ学習シート」と
「行った場所の地図」をひとつにつづり、まとめましょう。
「建設業(建築・土木)」についてしっかり学べる高校・専門学校・大学をご紹介!