未来を担う建設産業人を育成
 職業人講話を開催
平成29年9月29日
10月3日



作り、守り、育てる産業であることを伝えた
(29日、金城中)


 

工事に携わるさまざまな業種を紹介した
(3日、コザ中)




実際の現場の状況について説明
(3日、コザ中)

 

 県が展開している「みんなでグッジョブ運動」に関連して、協会では「未来の産業人材育成事業」に協力し、建設業の魅力を発信している。同事業は、未来を担う建設産業人材の輩出を目的に、出前講座等を通じて児童・生徒に業界への理解を深めてもらうことを狙いとしている。

 9月29日には、那覇市金城中学校で1年生を対象に職業人講話を行った。今回は、轄イ平建設の佐平龍太常務取締役が講師を務め、建設産業とは「建物や道路を作る」「災害などから守る」「若手を育てる」産業であることを説明。特に東日本大震災では建設業が大きな役割を果たしたことなどを話し、生徒たちは驚きの表情を見せた。

 また、自身が建設業に入ったきっかけや仕事のやりがい、苦労したエピソードなどを交え「学校の勉強は面白いことばかりではないと思う。でも、そこで逃げずに取り組むことで忍耐力がつき、仕事の選択肢が増える」と、物事に真剣に取り組むことの大切さを語った。講話を聞き終えた生徒からは「建設業が、守ること育てることも行っていることを初めて知った。きょう教えてもらったことを今の学校生活に活かしたい」と感想を述べた。また喜屋武浩司校長は「勉強だけでなく将来の夢を持たせる機会を積極的に増やしたい」と定期的な講話の開催を熱望した。

 10月3日には、沖縄市のコザ中学校で開催。樺本工業土木部の金城弘樹工事課長と田里奨平技術員、協会から久高唯和庶務課長が講師として参加。仲本工業の金城課長は橋脚設置工事を例に建設業に携わるさまざまな業種を紹介し、多くの業者の協力で工事が進められていることを説明し、「建設業は外で働く印象が強いと思うが、実は内勤も多い」と実情を語った。また、入社4年目の田里技術員は「建設業には若者が少ない。この講話をきっかけに、皆さんの中から建設業で働く人が出るとうれしい」と建設業への入職を促した。久高課長は建設業の役割や県内の建設関係について学べる高校を紹介したほか、「建設業に興味を持った人は11月に行われるおきなわ建設フェスタにも遊びに来てください」と参加を呼び掛けた。

 講話後、講師にお礼を述べた生徒は「もともと、建設業に興味があったが、詳しい仕事内容は知らなかった。思っていた以上に楽しそうな仕事だった」と感想を寄せた。




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