2社協力のもと高校生現場実習を実施
 沖縄工業高校の生徒9人受け入れ
平成29年9月4日
〜11月20日



黒板を持って工事写真を撮影(牧港建設の現場)

 

測量実習をする生徒ら(牧港建設の現場)



工事概要等の説明を受ける生徒ら(大城組の現場)

 


地盤の硬さを確認(大城組の現場)



 建設業への入職促進やイメージアップを目的に県内工業高校の生徒を対象とした「高校生現場実習」を牧港建設梶i平良平長社長)と椛蜿髑g(花城一郎社長)両社の協力を得て、9月から11月にかけて実施している。今回は沖縄工業高校土木科3年生9人が、現場での計測・測量等の実習や写真管理・品質管理など工事の一連の流れなどを学んだ。

 牧港建設では、9月4日から25日までの週1回、「北丘高架橋下部工(DP2、UP2)」の現場で実施。21日に行われた実習では、掘削高・基準高の確認や工事写真の管理について学んだほか、H形鋼の建込などを見学した。卒業後は県内建設業への入職を希望している長嶺颯馬君は「学校で学んだことを実際に現場で体験できてうれしい。これから受験する2級土木施工管理技術検定の勉強になった。合格を目指して頑張る」と意気込んだ。同社の仲宗根義樹現場代理人は「いまの建設業の現場は、作業員の安全を第一に取り組んでいる。熱中症対策にも力を入れている」と紹介。2級土木施工管理技術検定を受験する生徒たちに向けて「資格の取得は給料を上げる一番の近道。一度失敗しても何度でも挑戦してほしい」とエールを送った。

 一方、大城組では10月2日から11月20日の日程で実施。現場の「宜野湾北中城トンネル本体工事(その2)」で、掘削工事中のトンネルに入り、終点側でトンネル内部の切羽部分に直接触れ、地盤の硬さを確認。起点側では、軟弱地盤にコンクリートを混ぜ込み地盤を強化させる改良工事の様子などを見学した。自身も同校の卒業生である監理技術者の大城敏男氏は「ずっと土木に携わってきた。この実習で土木の仕事について理解を深めてほしい」と期待を込めた。生徒らは「トンネル工事の現場に行ったのは初めて。規模の大きさに驚いた」「きょうの経験をこれからの土木の勉強に役立てたい」と感想を述べた。また、引率した教諭は「実際現場に行って説明を聞くと生徒たちの理解が深まる。座学だけでは学べない。良い機会だ」と話した。




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