第6回役員会を開催
県内企業の受注拡大に意欲
平成28年10月11日

会員資格承継や退会の議事が承認された

議事前に挨拶する下地会長
 
 
閉会に当たり挨拶する津波副会長

 平成28年度第6回役員会が10月11日、建労センターで開かれた。
 下地米蔵会長は「去る9月29、30日に行われた建災防の全国大会に初めて参加した。全国から4、000人〜5000人が集まり、労働災害防止等について議論などをしていた。沖縄から20人ほどの参加だったが、他県では100人規模で参加していた。次回の全国大会には、会員各社のトップや安全管理者が参加して、『建設業にとって安全が大切』ということを再認識し、会社で安全教育などを行ってもらいたい」と安全の重要性を強調した。また「自民党県連の一日政調会で県内企業の優先活用やシェアの拡大を要請していく。建設会社には、スーパーゼネコン、中堅ゼネコン、マリコン、地方の建設会社などがあるが、地域の建設会社が足腰の強い経営基盤を築ける環境をつくることが重要と感じている。そのためにも、地元企業でできることはきちんと対応するという気概を持ち、国や県に地元企業の優先活用を求めていく必要がある。10年前の状況を考えると、我々はもっと力強く地元優先を訴えて、国発注工事がもっと受注できるような状況にしたい」と県内企業の受注拡大に意欲を見せた。
 議事では、会員資格承継4件、退会2件について上程され、承認された。
 その他事項では、まず九建協の労務対策委員会について、呉屋明労務対策委員長が報告。工期延長等に伴う現場経費の増加について、大分県、宮崎県、鹿児島県ではガイドラインに沿って協議の上対応していると紹介。沖縄県では、国が応じてくれるが、県があまり応じてくれないと説明した。次世代を担う技術者の確保に関しては、九州各県で必要なデータを取りまとめて情報を共有化するが、九州の状況として若手技術者が福岡に集中する傾向があるとした。労務単価の引き上げについては「労務費調査も実施するが、積極的に引き上げてもらいたいので、九建協の会長会に上程することになった」と報告した。週休2日制の導入に関しては「週休2日の現場は作業していないが、別の現場で作業をしているケースがある。また下請は日当が多く、現場での作業が減ると収入も減るので、そういったことへの対応もしっかりしないと、普及が難しい」と指摘。社会保険未加入対策は、各県とも1次下請まで全て加入している状況と説明。「沖縄についても国が1次下請で未加入の会社を排除するなどの対策を実行する方針を示しているほか、県の対応もみながら未加入対策に取り組んでいく」と話した。
 その後、沖建協の総務委員会について、呉屋守孝委員長が報告。県外企業の入会申込については「最近、県外企業が県内企業を買収するなどして、県内に進出しているケースが見られる。このような状況も踏まえ、県外企業の入会申込について時間を割いて議論したい」と説明。その上で「現在、定款並びに加入に関する規則を満たせば県外企業も加入できる内容となっている。しかし、本会が県内企業の優先活用、発注、受注機会の確保を事業活動の中心としており、協会の事業活動にも影響を与えることから、慎重な審議が必要と判断し、今後、総務委員会で議論し、方向性を決めていく」との方針を示した。また建設雇用改善優良事業所知事表彰へ推薦する企業や会長表彰、優良若年建設従事者表彰を決定したと報告した。
 このほか、事務局から県格付審査基準における団体評価の社会貢献等について、当初公表された内容から変更があり、変更内容などが紹介され、「ひまりちゃんを救う会」に合計164万円を寄付したことも報告された。また12月に宮古島で開催する役員会への参加や、足立敏之参議院議員の後援会入会について呼び掛けがあった。
 閉会に当たり津波達也副会長は「自民党県連の政調会で県内企業の優先発注や国発注工事のシェア拡大などを要請するが、実現には政治的に対応してもらわないといけない面があるので、しっかりと働き掛ける必要がある」と述べた。

○議事
1、会員資格の承継:【那覇支部】大晋建設梶i代表取締役・大城壮司)、
          【浦添・西原支部】椛セ名嘉組(代表取締役・名嘉太助)、
          【北部支部】活ノ葉開発(代表取締役・新垣幸雄)、
          【八重山支部】琉穂建設梶i代表取締役・川満正人)

2、退会届:【那覇支部】丸善建設梶i代表取締役・宮城靖)、
      【宮古支部】牛sc土木総業(代表取締役・狩俣好紀)

○その他事項
1、九建協労務対策委員会(報告)
2、沖建協総務委員会(報告)
3、県格付審査基準団体評価について
4、ひまりちゃんを救う会への支援について(報告)
5、第8回定例役員会の宮古島開催について(通知)

○沖縄県建設産業政策推進連盟
1、参議院議員足立敏之 後援会入会について



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