高校生向け建設車両運転特別教育
資格取得を支援
平成28年8月4日・5日

実際に重機を運転する生徒
 
重機の運転に必要な知識を学ぶ生徒ら

 高校生を対象にした小型車両系建設機械運転特別教育が7月21日から8月24日の期間に行われた。昨年度は石垣市のみで行われたが、今年度は県内の工業高校等に呼び掛けたところ、本島、宮古、石垣の高校10校から申し込みがあった。
 特別教育は、沖建協が将来の建設産業の人材育成・確保に向けて、高校生の資格取得と現場の安全知識を早期に意識させるとともに、就職等でのアドバンテージとなるよう建設業労働災害防止協会沖縄県支部に依頼して実施している。沖建協は受講料を支援して、資格取得に当たっての経済的負担を軽減している。受験料1万3,440円のうち、協会本部が8,440円を支援しており、高校生の負担は5,000円となっている。
 8月4日と5日には、石垣市の県立八重山農林高校で講習が開かれ、同校生徒18人と八重山商工高校の生徒5人の合計23人が受講し、建設機械の操作方法などを専門技術者から手ほどきされた。開講にあたって建災防沖縄県支部の與那嶺茂良常務理事は「安全第一の意識を身に付け、資格を取得してもらいたい」と受講生を激励した。
 講習初日は3トン未満の建設機械取り扱いや作業方法、関係法令などの座学を中心に計7時間。2日目はドラグ・ショベルを使用して整地、掘削などの実技講習を受け、受講後には参加者全員が修了した。小型車両系建設機械の運転業務に必要な資格が満18歳から有効となるため、卒業式で資格者証を配布する予定。
 受講した八重山商工高校機械電気科3年生の平良晃大君は「将来は施工管理職に就きたい。3トン以上の資格も取得したい」と更なるキャリアアップに意欲を見せた。また、八重山農林高グリーンライフ科3年生の世持勝吉君は「資格を活用できる仕事に興味が沸いた」などと感想を述べた。
 今年度、八重山農林高校と八重山商工高校以外で特別教育を受講したのは、中部農林高校25人、沖縄工業高校20人、南部工業高校12人、名護商工高校9人、美来工科高校16人、美里工業高校12人、浦添工業高校4人、宮古工業高校27人。10校合計の受講者は148人となった。



  このページの先頭にもどる